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乳房炎を原因菌別にとらえ効果的な対処法を選択しましょう

 BVD・白血病などの伝染病に加えて、風邪・下痢・乳房炎を含む全ての感染症は、3つの要因が揃って初めて成立します(図1)。

 前号では、乳房炎に対する新たな感受性宿主対策として、ワクチンについて取り上げました。今回は、発症してしまった乳房炎の感染源(原因微生物)に焦点を当て、それぞれの特徴について改めて整理してみました(表1・図2)。
 乳房炎の対処法は、原因菌を特定し、その特徴を踏まえた治療や菌種によっては経過観察を選択することです。このことで抗生剤の使用量や廃棄乳を減らすことにもつながりますので、獣医師とよく相談して治療計画や対処法を検討していきましょう。
 また、乳房炎発症要因は、病原体だけはありません。環境・搾乳衛生・エサ・牛の免疫状態など、他の要因も同時に見直しながら、総合的に乳房炎の対策を進めていきましょう。