技術情報

あなたの哺乳ロボット、キレイですか?

 近年、規模拡大と省力化の為、哺乳ロボットの導入が進んでいます。作業の省力化、発育の増進等のメリットも大きいですが、適切な管理をしなければ下痢、肺炎の温床となったり、思ったような増体が得られなかったりする場合があります。今回は哺乳ロボットを使用する上で定期的なメンテナンスが必要になるポイントについて紹介したいと思います。
 ミルク及び添加剤が触れる箇所のメンテナンスが不十分であると、汚れや微生物が子牛の口に入ります。
 よって全て定期的なしっかりとした洗浄が必須となります。

ミキサー

 自動で1 日に複数回洗浄されますが、水面より上部に関しては洗浄されないので目視で汚れが見られる場合は、スポンジやブラシで汚れを落としてあげる必要があります。

ホース

 循環洗浄によりミキサーから乳首に伸びるホース内部の洗浄を行います。最低でも週1 回の実施が推奨されていますが洗浄は

     1)プレ洗浄(水によるすすぎ、ホースは排水溝へ)
     2)循環洗浄(ミキサーへホースを入れ、アルカリ洗剤を循環させて洗浄:写真1)
     3)リンス(水によるすすぎホースは排水溝へ)

の3 工程で完了します。ミルクホースを乳首のコネクタから外した後はディスプレイの指示に従って行って下さい。

パウダーホッパー

 出口の部分に詰まりが生じて正確な量の粉ミルクが給与されていないことがあります。3 か月に一度は排出される粉ミルクの量を計測すること、また1 日1 回排出口の清掃をすることが推奨されています。

 哺乳ロボットは子牛の食器に当たるものです。搾乳のパイプラインのように毎日ラインの中をミルクが通るものなので毎日洗浄をしなければライン内部にミルクが固着し細菌等の温床になり、それが下痢や肺炎が多発する原因にもなります(写真2)。
また、今回は哺乳ロボットの洗浄について書きましたが哺乳バケツや哺乳ビンに関しても同様の洗浄や消毒をしなければ細菌やカビが増殖する原因となります。
一度自分の農場の子牛が使っている食器がキレイかどうか見直してみませんか?

写真1:循環洗浄中の写真です。

写真2:ホース内部にミルクが固着してしまうと洗浄しても取れず、交換が必要になります。