技術情報
牛に寄生する外部寄生虫のなかで、目に見えづらいシラミやダニなどは、気がつかないうちに牛群に蔓延し、牛にかゆみなどのストレスを与え、乳量の減少や起立時間の延長など牛に悪影響を与えるだけでなく伝染病も媒介します。一般的に牛に寄生するシラミは吸血性のシラミと非吸血性のハジラミに分類され、今回は農場などでしばしば見られるシラミ、ハジラミ、ショクヒヒゼンダニについてそれぞれの特徴と対策について紹介します。
シラミ
写真1
写真2
ハジラミ
写真3
写真4
ショクヒヒゼンダニ
写真5
写真6
皮膚の異常を見つけたら
このように外部寄生虫の寄生を受けた牛の体表には虫体や皮膚病変が見られ、寄生を受けた牛が1頭でもいれば、接触により牛群に蔓延している可能性があります。また、導入牛やブラシを介し再発するリスクがあるため、年1~2回定期的に全頭一斉駆虫をしましょう。方法は牛の背中線上に薬剤を滴下する方法が一般的です。詳しい方法は最寄りのNOSAI獣医師にご相談ください。