技術情報

搾乳はライナーが命!

毎日の搾乳に搾乳システムは欠かす事ができないものです。とりわけ、ライナーは搾乳システムのなかで唯一乳頭に接触し、生乳を取り出す重要な部分です。

ライナーの重要性

 搾乳システムでは、パルセーターの働きにより、ライナーが開閉し、搾乳期と休止期が交互に起こる事で搾乳され、ライナーが開くと同時に乳頭口が開き乳汁が排泄されます(図1)。
しかし、ライナーの弾力は時間の経過とともに低下し、シェル内での動きがにぶくなると搾乳速度が遅くなったり、乳頭に対するマッサージも不完全となり、乳頭を傷める原因となります。また、劣化したライナーは、表面に生じるひびの中に細菌が増殖しやすく、乳頭の健康と生産効率に悪影響を及ぼし、乳房炎を誘発する可能性があります(写真1)。
このことから、ライナーの管理は非常に重要で、ライナーにひびが入っていないか、穴が開いていないか、ねじれていないかなどを、搾乳前に必ず確認しましょう(写真2、3)。

図1 機械搾乳のしくみ

図1:機械搾乳のしくみ

ライナー交換のめやす

ライナーはメーカーやライナーの種類によって使用限度回数が決まっています。また、使用可能日数は図2のように計算する事ができますので、ライナー交換は使用可能日数と使用限度回数のどちらか早い方で行いましょう。
ライナーを含め、パルスチューブやミルクチューブなどゴム製品は消耗品です。これらを定期的に交換することで、牛に対する悪影響を未然に防ぎましょう。

図2:ライナー使用可能日数の計算方法

図2:ライナー使用可能日数の計算方法

写真1:交換前後のライナー

写真1:交換前後のライナー

写真2:合いマークでねじれを点検

写真2:合いマークでねじれを点検

写真3:ねじれているときのイメージ

写真3:ねじれているときのイメージ