技術情報

潰瘍性乳頭炎

Q.最近乳房炎が多くて、この前、初産牛の乳頭がもげてしまった。

原因

原因は未だ特定されていませんが、ヘルペスウイルスではないかといわれています。

症状

  • 寒い時期に発症し、ほとんどが分娩直後の初産の牛に発症するのが特徴です。
  • 一度発生した牛は免疫ができ二度目はかかりません。
  • 1本だけでは済まずに複数の乳頭がやられる場合があります。
  • 稀に全身に発熱をきたします。
  • 接触感染で牛群内で広がることはあっても、空気感染で農家から農家へ広がっていく事は無いと言われています。
  • 最初、乳頭に水ぶくれができますが、搾乳作業や接触などによってすぐにやぶれてしまいます。そして、やぶれたところがじくじくしながら広がっていくと、乳頭の表皮は硬くなり、次第に青紫色から黒色のかさぶた状になっていきます。
  • 重症のものは乳頭が黒く変色し、冷たくなってもげてしまいます。
  • ほとんどの場合が、急性または慢性の乳房炎を併発し、治癒困難に陥ります。局所の疼痛のため搾乳困難をきたし、盲乳となる場合もあります。治る場合は水泡が破れた後、じくじくが広がらないでそのまま治っていきます。

どうしたらいいの?

・ 特効薬はありません。
・ 乳頭の局所症状と疼痛により搾乳や乳頭からの薬剤注入は困難なので、機械搾乳を中止し、シリコンの乳頭チューブを装着して、次のいずれかの処置を行います。
 ①罹患乳頭にイソジン軟膏などを塗布する。
 ②炎症や細菌の二次感染を防ぐため、全分房にヨード系薬剤による乳頭ディッピングを行った後、ワセリン等の基材にビタミンE、副腎皮質ホルモンおよび抗生剤等を混合した皮膚塗布剤を患部に塗布する場合がありますが必ず獣医師と相談してから使用してください。