地域の話題2018(5月号) of tokachi_nosai


各地域の身近な話題やニュースなどをより詳しく掲載しています。
十勝管内の取材地区は19地区ありますが、隔月での掲載となりますのでご了承ください。





帯 広 データ化農業へ膨らむ期待

10.obihiro1.jpg広範囲撮影用の固定翼型ドローン 清川地区の農家60戸が某大手企業らとドローンを活用した「生産性向上を図るスマート農業」の実証実験を行っている。
 実験は昨年12月に同地区で畑作を営む火ノ川好信さんの小麦圃場(3・3㌶)で行われ、センサーを地中10㌢に5箇所設置し圃場のデータ収集を始めた。
 定期的なドローンでの撮影は雪解け後から開始し、設置したセンサーから水分量、地温、10.obihiro2.jpg関係企業との打ち合わせ生育の遅速や病害発生時の圃場の状況等を確認。ドローンの撮影画像と組み合わせて問題の要因を分析し、ピンポイントで追肥、農薬散布等を行う。他にも刈取時期の判断にも活用できるとのこと。実験は同地区の580㌶の小麦圃場を対象に収穫時期まで行われる。
 今後は小麦以外の圃場にもセンサーを設置して小型ドローンと広範囲を撮影する固定翼型ドローンを併用して地温、照度、湿度等を測定し人工知能(AI)での病害虫の要因分析や発生予測に役立てていく。
 火ノ川さんは「実験の成果をデータ化して共有できれば経験と勘に頼る農業から誰もができる農業となり、生産性向上とコスト軽減に繋がることを期待したい」と話していた。(藤井)
 

忠 類 目指すはスピード?デザイン?

21.tyuurui1.jpg雪上の王者?ライオンキングデザインのそり(写真提供:幕別町役場) 第35回忠類ナウマン全道そり大会が、白銀台スキー場特設会場で開催された。
 全道各地から30台のユニークな手作りそりが集まり、ゴールまでのタイムとデザインを競い合った。デザイン部門ではライオンキングをモチーフにした明倫小学校卒業記念号が優勝に輝いている。観戦に訪れた忠類地区の多田篤さんは「少し風が強かったが天気にも恵まれ、そりの走行も迫力があった」と話してくれた。21.tyuurui2.jpg埋蔵金を掘り当てろ!(写真提供:幕別町役場)
 そり大会の後は忠類丸山埋蔵金伝説が由来の埋蔵金拾い大会も開催され、賞金総額10万円分の埋蔵金を目指して斜面を駆け上がり白熱した競争が繰り広げられた。当日はリフトの無料開放や、各種出店も用意され、多くの家族連れなどでにぎわっていた。(川上)
 

更 別 日本列島ダーツの旅に更別村が登場

23.sarabetsu1.jpg当日のテレビ欄 2月に放送された日本テレビ系列「笑ってコラえて!」の名物コーナー「日本列島ダーツの旅」で更別村が紹介された。
 更別村の面白小学生、クマのように大きな白い犬、鹿猟、昭和区の天野洋一牧場が登場。「日本一の美乳牛」と新聞のテレビ欄にも掲載されるなど大きく取り上げられた。牛の餌やり風景、搾りたての牛乳の試飲、3年前に開催された23.sarabetsu2.jpg天野さんとセレブリティー(3年前の第14回全日本ホルスタイン共進会時のもの)第14回全日本ホルスタイン共進会で最高位賞を受賞した「セレブリティー」の当時の写真などと共に紹介された。
 「本当に突然取材に来るとは思わなかった。放送されていた部分は撮影したほんの一部分で、たくさん撮影した中から編集が行われテレビになっていくのだと、知らないテレビの裏側が見られて面白かった」と取材当日の様子を振り返る天野さん。「取材する側も普段は見られないであろう酪農の一部分を見ることができたであろうが、取材される側にとっても興味深いものだった」と話してくれた。(青木
 

新得 新得のうまいもんで温まろう!

31.shintoku1.jpg新得の名産品を買い求める来場者 「新得うまいもん温かフェア」が新得町民体育館裏の広場及び焼肉ハウスで開催された。新得4大肉と地場名産品が楽しめる催しに、管内外から大勢の家族連れなどが訪れた。
 焼肉ハウスは、新得4大肉の牛・鹿・新得地鶏・羊を100㌘ずつ、合計400㌘の焼肉を楽しむ人や、名産品のそばを味わう人など、新得産の「うまいもん」で温まる人々でいっぱいになった。31.shintoku2.jpg新得4大肉の焼肉を楽しむ人々
午後からは、雪合戦大会やスノーラフティング、宝探し、巨大滑り台、お楽しみ抽選会など盛りだくさんのイベントが行われ、フェアの最後まで会場は訪れた人々の熱気に包まれていた。
 家族で訪れていた加藤昇さん(上サホロ地区)は「寒い冬に外でする焼肉は最高においしい。しっかり食べて夕方からの仕事も頑張りたい」と笑顔で話してくれた。
(川島
 

陸 別 りくべつ土曜授業にて

41.rikubetsu1.jpg授業を興味深そうに聞くこどもたち 町の教育委員会がふるさと学習として実施している「土曜授業」の講師として十勝NOSAIの獣医師2名が登場した。
 先生役を務めた福中守人技師と大槻稔技師は「陸別町に生息する動物の生態や身近な動物について」と題して授業を展開。2種類のスライドを使用し、低学年の児童にはウシ、ウマ、クマの生態を中心に解説。中・高学年にはリスやタヌキを取り上げ、41.rikubetsu2.jpg講師の問いかけに頭を悩ませる人獣共通感染症などにも触れた。児童たちは技師からの問い掛けにも熱心に答え、興味を持った様子だった。
 川初伸司さん(苫務地区)の3兄妹も授業に参加し、紅空さん(2年)は「外国のウマは、ピカピカ光っていてきれいだった」虹恋さん(4年)は「親指ぐらいの小さなモグラが絶滅してしまうかもしれないお話が心に残った。そのモグラがふわふわでかわいかった」琉生さん(6年)は「北海道にいる動物は大きいなど、本州のものとの違いがよくわかった。人獣共通感染症について調べたくなった」とそれぞれ感想を話してくれた。(川口)
 

幕 別 ICTを利用した未来の農業

51_makubetsu1.jpg実演走行会に臨む参加者(写真提供:JAさつない) ICT技術研究会(髙橋由昌会長=途別地区)がGPS(RTK)によるデモ実演走行会を開催し、札内地区に加え幕別地区や大正地区も含めた65名が参加した。
 それぞれ3機種のGPSを搭載したトラクター6台の実演走行をメインに、リモコン操作によるロボットトラクターのデモ走行や新型GPSの試運転も行われた。
 同研究会は近年導入が推進されているICTに関する正確な情報を自分たちで習得し、51_makubetsu2.jpg説明を受けながら操作を学ぶ(写真提供:JAさつない)組織で共有するための土台作りとして今年の1月に有志が集まり設立された。走行会を企画した髙橋会長は「展示会などでは試乗しづらいので、気軽に試乗できる機会を設けたかった。地域や世代を問わず参加していただき良い情報交換の場となった」と話す。
 参加者からは「ゆっくりといろんな機種を体験できた」、「GPSの購入を希望しているが機種の選定に役立った」などの声が聞かれ好評だった。桜井貴博副会長(途別地区)は「農業人口が減少し、耕地面積が拡大するであろう将来に向けて、生産の効率化・省力化のためにICTを有効利用していきたい」と力強く語ってくれた。(千賀)
 

浦 幌 麦作共励会にて快挙

53.urahoro1.jpg表彰状、カップを手に林さん夫妻(写真提供:十勝農業改良普及センター) 美園地区の林常行さん晶子さん夫妻が、第38回北海道麦作共励会第1部個人において最優秀賞を、平成29年度全国麦作共励会農家の部において全国米麦改良協会会長賞をそれぞれ受賞した。これらの賞は、生産技術の向上、経営改善の面から創意工夫が見られ、先進的で他の模範となる麦作農家を表彰しているもの。
 林農場は小麦、豆類、てん菜、ばれいしょなど合わせて27・8㌶を作付けしている。「生産者は高品質なものの生産を求められている」との考えの下に透排水性の改善や、53.urahoro2.jpg計画的な暗きょ整備などの取組みが評価された(写真提供:十勝農業改良普及センター)緑肥作りなど地力の維持増進を行い、生産物の品質を落とさない努力を重ねてきた。十勝ではまだ発生していない病害虫の侵入・発生予防のため、堆肥と麦稈の交換は地元で行うよう防疫面にも気を配っている。
 今後について尋ねると「農業者の使命は、高品質なものを安定的、継続的に供給すること。現状の圃場の地力を維持し、次の世代に健全な畑を引き継ぐことを一番に考えている」と話してくれた。(本田)
 

音更 ウーファーとの交流の場を提供

60.otofuke1.jpgオープンに向けて準備を進める中川さん 東士狩地区で畑作を営む中川泰一さんは、自宅敷地内でカフェ・ベーカリー「ピリカアマム」のオープンに向けて準備を進めている。
 カフェ名の由来はアイヌ語でピリカ=きれいな、アマム=穀物という意味。ウーファー(労働者・従業員とは違い有機農場などに無償で力を提供する人々)を受け入れて彼らとの交流の場を持ちたいとの思いから、以前住んでいた住宅を昨年11月からリノベーションしている。60.otofuke2.jpg落ち着いた雰囲気の店内内装は、木のぬくもりがある落ち着いた雰囲気に、西側には休憩できる部屋も2部屋用意した。カフェでは、自家製や地元産の小麦を使用した手作りのパンを提供したいとのこと。
 中川さんは「このカフェを通じて地元の人たちとウーファーとの交流ができれば嬉しい」と話してくれた。
(竹次)
 

士 幌 自作のドローンで圃場空撮と農薬散布に挑戦

62.shihoro1.jpg農場敷地内の工房でドローンについて語る加藤さん 士幌南地区で畑作を営む加藤克美さん(66)は、1年程前からドローンの製作を始め、圃場の空撮や農薬散布に取り組む計画を立てている。
 元来の機械いじり好きが高じてかつてはパソコンショップの代理店を経営していたこともあった加藤さん。10年程前に防除用の小型ラジコンヘリを導入したが、高価なことに加え、操作が難しく実用化には至らなかった。
 昨年、国土交通省から操縦や空撮に係る認可を得た主力の62.shihoro2.jpg完成を目前に控えた大型機と加藤さんドローンは5㍑の防除タンクと4Kカメラを搭載。撮影した動画や画像にフィルターをかけると圃場の生育状況の違いが色分けされ、圃場の湿度やpH値等の分布も検証可能となる。「今後この画像を使って何ができるか考えるのが楽しいです」と加藤さんは話す。
 近々15㍑の防除タンクを搭載した、従来型に比べ格段に大きいドローンも完成予定とのこと。より広大な圃場にも効率的な防除作業が可能となり、いよいよ現実味を帯びてきた本格運用に向けて加藤さんは意気込みを新たにしている。(中原)